弁護士の選び方

お客様の相談内容にかかわる分野を理解していること

病院のお医者さんに外科や内科など専門分野があるように、弁護士にも、それぞれ得意とする専門分野があります。

お客様が営まれているビジネスにかかわる分野に精通している弁護士でないと、お客様に想定されるリスクやトラブルを本当に理解することは極めて難しいことなのです。

そこで、お客様が弁護士に依頼される際には、お客様の相談内容にかかわる法律分野を専門分野としている弁護士に依頼されることをお勧めします。

お客様の相談内容の分野の経験を積んでいること

いくら本をたくさん読んで知識が豊富であっても、現実には、本には載っていない、とんでもない事態が発生することが多々あります。そんなときは、「経験」がものをいいます。経験豊富な弁護士は、今までの経験を踏まえて、「このようなケースではこうなるであろう」と、ある程度の予測することができることから、より適切な対応をすることができます。

そこで、弁護士に依頼される際には、お客様のご相談内容にかかわる分野について経験のある弁護士なのか確認されることをお勧めします。

説明が分かりやすいこと

弁護士は、自分の意見やアドバイスを、お客様がしっかりと理解できるように説明でき、お客様に案件の処理方針を理解していただいて、お客様に信頼していただくことができます。

そこで、弁護士に依頼される際には、より分かりやすく説明をしてくれる弁護士に依頼をされることをお勧めします。

複数の弁護士に同じ内容の相談をしても、弁護士によって、考え方や判断が異なることが多々あります。それは、それぞれの弁護士の人生観やビジネス感覚が異なっているからです。その弁護士の考えや判断になんとなく納得できないと感じることも中にはあるでしょう。そのような場合には、できれば、別の弁護士を探されることをお勧めします。

弁護士は、お客様と一緒に紛争を解決し、また、お客様のビジネスを側面からサポートする立場にあります。お客様と二人三脚で仕事をするには、お互いに信頼できること、また、相性がよいことがとても重要です。

平成16年に弁護士会の弁護士報酬規程が撤廃され、以後、弁護士は報酬・料金を自由に設定することができるようになっています。

そこで、まず、最初に報酬・料金を明示してもらうことが重要となります。明示された報酬・料金を確認すると、高いところもあれば、安いところもあることがわかります。

確かに、報酬・料金も弁護士や法律事務所を選択する際の一つの重要な判断材料となります。しかしながら、単純に報酬・料金の高い安いで判断するのではなく、専門性や経験の有無、説明の分かりやすさや、信頼性あるいは相性などの要素をより重視して、弁護士や法律事務所を選択していただくことが大切と思います。